アイルランドは初戦に完勝して油断した。戦国武将の武田信玄が六分の勝ちを最上とするといっていたが、
勝ちすぎるとよくないというのはホントだなと思っていた。昨日までは・・・
アイルランドBKは何故、ボールをけりだしたのか?司令塔を温存したのはなぜか?
結論は、ひとつしかない。準々決勝にすべての力を集結するため、その対戦相手に手の内を見せないためであろう。
すべてはエリス杯を狙っての深謀遠慮ではないのか。アイルランドは本気でボクスや、ABに勝つつもりのようだ。
どんなチームでも毎試合ピークに持っていくのは難しい。必ずターゲットの試合と、流して戦うゲームがでてきてしまう。
アイルランドは初戦にターゲットを絞った。日本とスコットランドは結局のところ最終戦次第なのだ。
そして、ホスト国という厄介な相手との試合で、負けながらボーナス点をとり、勝ちチームにボーナス点をやらず、
なおかつ、スコットランド戦で蓄えた得失点差の貯金をしっかりと守るという最低限のノルマを果たす。
しかもそれをチームで理解している。やはり、見据えているものが我が愛する桜のエンブレムより一段上なのだ。
一方JAPANははどうだろう?三戦目のサモアであるが、前回大会を思い出してほしい。
自力の決勝Tが無くなり、あわよくばスコットランドにサモアが勝たないかなと、淡い期待を抱いてみていたが、
その時のスコアは36対33である。ましてや、サモアはまだ自力進出の目がある。日本に負けたとしても最終戦に勝てば
2勝2敗で三すくみになり、かなり薄いながらも目はまだ残る。
もし日本に勝てば、最終戦2試合とも、勝ったほうが決勝T進出である。当然、モチベーションが落ちる要素はない。
何人か出場停止の選手もいるようだが、シンビンで人数が減っても、それほど点差が開かないという特異な特徴を持ったチームである。
決して侮ることはできない。手負いの野獣相手にいなして勝てるほど、彼我の実力差はない。
当然いつも通り、献身的なタックルを基調とした我慢比べの肉弾戦を地道に戦い、きっと勝点5を得るだろう
しかし、代償として相当な戦力の損耗が予想される。追加召集を受ける選手が出るかもしれない。
最終戦のスコットランドは、ロシアを相手に勝ち点5を取ったら、できる限り省エネ戦術を取り、最終戦に万全を期すだろう。
IBのオリジナルメンバー国が格下とみなすJAPANに最初から、本気で牙をむいてきたという試合をまだ見たことがない。
しかし、その片鱗は過去の大会でしばしばみせてくれた。中盤になって競り合ったとき、あからさまにゲームプランを変える。
傷口に塩をぐるぐりと塗り込むように、容赦なく欠点をついてくる。
1991年のスコットランド、1995年のアイルランド、2003年のフランス。
いずれも淡い期待を無残にも砕かれた苦い苦い記憶だ。新しいファンの人は知らないかもしれない
その栄えある伝統国スコットランドが4発のパンチを決めて、JAPANを逆転KOすべく、
開始直後からギア全開で襲い掛かってくるのだ。もう何が起きても不思議はない。RWCはお祭りではなく、戦争なのだから。
願わくばサッカーW杯の予選最終戦の時のようなネガティブな試合運びの再現となったとき、
ど素人マスコミのたわごとに巻き込まれたりしないようにしてほしい