4強(アイルランド、フランス、南ア、NZ)とそれ以外はかなり実力差があると思ってました。
そんなことはなかった。
イングランドに大あっぱれです。申し訳ない。
試合開始からイングランドは空中戦を制しました。南アを相手にこんなことができるのはイングランドしかいないです。大あっぱれです。
やりかたは日本戦と同じ。正確なハイパントを蹴る。ボールを取りに行くのではなくタップします。タップする前提で周りの選手も備えてます。ボールを取られたときは強烈なディフェンスとカウンターラックをかませる。これがセットです。それに長身のスチュワードがハイボールに強い。
南アがボールを確保してもイングランドの重たくて速いタックルがこれまた強烈。南アはこのプレッシャーと雨によるハンドリングミスで展開することを怖がります。返しのハイパントしか選択肢はありません。
イングランドはそれも確実にとってもう一度ゆっくりとハイパント。これの繰り返し。スローラグビーです。
南アはもらったペナルティでPGではなくラインアウトを選択しました。
イングランドはこの空中戦にもプレッシャーをかけてきます。そしてモールを組まれても完璧なモールディフェンスでターンオーバーを連発。
昔、日本がアイランダーを相手にラインアウトモールを仕掛けてやられるのは何度も見てきましたが、南アが自分から仕掛けたラインアウトモールをこれほどやられるのは信じられない。
しかしイングランドもPGとDGしか攻め手がなく、点差が大きく開くことはありません。じりじりとした展開が最後まで続きます。主導権の取り合い。歌が大好きなイングランドサポーターも歌うのをやめました。それがこの試合を物語ってます。
こういう試合はトライを1本とると展開が変わるのですが、南アは70分まで取れません。遅すぎる。ラグビー的には南アの完全な負け試合。
しかしこの負け試合を勝たせることができるのがキッカーなんです。
試合の最終盤にハーフウェイあたりでPGを狙う。前回のW杯、アルゼンチンのボフェリは決められませんでした。W杯かどうかは忘れましたがカートリー・ビールは決めました。このようなシーンは日本のトップリーグでも結構ありました。決める人もいれば決められない人もいる。キッカーの最高の見せ場です。ポラードは世界有数の精密キッカーですが、やはりこのキックにはしびれました〜。
そして最後のイングランドの攻撃。ドロップゴール狙い一択です。南ア(特にデクラーク)もそれをわかってるから強烈にプレッシャーをかけて押し戻します(わかるけどあんまり派手にやるとペナルティを取られるよ。。。)。
最高の緊張感の中、イングランドがボールをこぼして試合終了。そりゃ監督は泣きますわ。
完全な結果論ですが、
ライナー、リボック、ウィレムセはやっぱり不安要素なんです。
競った試合になると彼らのプレーからピンチになることは容易に予想される。
南ア首脳陣は、悪いプレーをした瞬間に彼らを変えるというこれまた珍しい懲罰的選手交代を行いましたが、最初からデクラーク、ポラード、ルルーにしてれば展開も違ったと思う。
しかしなんて素敵なW杯なんでしょう!