前半の序盤からミスや反則が多く、プレーの精度も悪く、両チームとも欲求不満気味。
そんな中、ウェールズはチャンスをあっさりトライに結び付けます。アルゼンチンにはボフェリのキックがあります。取って取られての繰り返し。試合はどっちに転ぶか最後まで分かりません。
これが後半最後の10分まで続きます。この試合を決する時間帯で仕事をしたのがアルゼンチンのベテラン、ニコラ・サンチェスとクレービー。味のある仕事をしてアルゼンチンに勝利が転がってきました。紙一重の試合でした。
この試合、重要な瞬間が2つあります。
1.ヘッドコンタクトがイエローどころか反則にもならなかったこと。
これまで出会い頭の事故だろうが何だろうがこの事象が発生した場合、イエロー以上の罰が与えられてきました。しかしレフリーの判断は相手が姿勢を下げた結果のヘッドコンタクトであり、ファウルプレーではないとのこと。わかる。それが自然な正しい判断だと思う。でもここ1年間、この事象によってイエローまたはレッドが出てきました。整合性が取れない。準決勝以降のレフリングが混乱するかもしれません。また、これがイエローだったら、試合にも大きく影響してたと思います。
2.リース・ザミットを吹っ飛ばしたモローニのタックル。
コーナーポスト手前で相手を地球の果てまで吹っ飛ばすロケットタックルがさく裂しました。
気合です。追いかけるときから覚悟を決めてます。コーナーポスト手前で吹っ飛ばすイメージを作り、加速して何も考えずに頭から行く。タックルの花形。
これも勝ち負けに大きく影響しました。
ウェールズはバックスにいいランナーがそろってます。自陣でも彼らが快適に走れる状況であれば彼らを使います。そのような状況ではない場合は無理に彼らを走らせない。すぐにハイパントを蹴ってきます。最後にやっとウェールズのラグビーがわかってきました。たしか、日本大会もそんな感じだったような。これでここまで来るんだ。北のラグビーおそるべし。